ニガナ (きく科)


山地や野原、人里にもごく普通に生えている多年草だが、上水付近ではよく注意してないと目に触れなくなった。

堤の下草が勢いに任せて伸びていく5月頃、それらの隙間で一塊のニガナが咲いていた。5弁の頭花は星の瞬きに見えた。

30センチ前後の草丈の先端で数本に枝分かれして、集散してつける頭花は普通5個のほっそりした黄色い舌状花からなる。

5枚の花びらに思えたが、その一つ一つが花で頭花を形成しているという。頭花によっては6個の舌状花からなるものもある。

茎も根性葉もほっそりして初夏の風になびいている。

茎や葉に苦味のある白い乳液を含むので、ニガナ(苦菜)の名前がつけられた。苦いけれど食べられるそうである。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

     50音目次へ
Copyright (c) 2005-上水事典サイトの会