ネコヤナギ (やなぎ科)

日が長くなってきたのを感じる3月半ば過ぎ、商大橋上流付近に差し掛かったところ、夕陽を浴びてネコヤナギの花穂が輝いていた。

銀鼠色の毛にくるまれたネコヤナギのイメージとはあまりにもかけ離れていたので、戸惑った。

図鑑によるとシルクウールのような感触の穂も開花期を迎えると、特に雄花穂は紅色の葯や黄色の花粉が派手派手しく目立ってくるそうだ。まさにお色気をプンプン発散しているネコヤナギに出会ったようだ。

ネコヤナギは北海道から九州に分布する落葉の低木で、早春の川原などで銀鼠色の穂を蓄えた優しい姿を見かけることが多い。この開花期前の姿から猫柳と称され、別名カワヤナギ、エノコロヤナギとも。

雌雄異株で春に葉に先立って花序を出し、春の訪れを告げる。若い雄花序は葯が紅色ので全体が紅色に見えるそうだ。

上水堤でも若木ながら花穂をつけるネコヤナギに出会ったことは嬉しい発見だった。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

     50音目次

Copyright (c) 2005-上水事典サイトの会