ネコハギ (まめ科)

10月早々に上水堤の下草に絡まるようにして、ハギの仲間らしいニューフェースに出会った。

白い蝶型の花の旗弁と言われる扇のように広がった花弁の付け根が、紫色の絵の具を面相筆で色つけたようにくっきり。その澄んだ色がしとやかで大人の色気を。

例によって『草花質問掲示板』に問い合わせたら、ネコハギとのこと。本州から九州、朝鮮・中国に分布し日当たりの良いやや乾いた場所に生えるマメ科の多年草で、地面を這って広がる。直径7〜8ミリの花を数個ずつ蔓の所々につける。閉鎖花をつけるそうで、通常の花数は少ないのかもしれない。

3枚セットになった楕円形の小葉も丸っこくて可愛らしいが、葉も蔓も産毛が目立つ。だから猫萩の名前が付けられたと思うのは早合点で、同属のイヌハギに対して付けられたそうだ。しかし、イヌハギの方が図鑑に載ってないことが多く画像がイマイチで、ネコハギとの違いがはっきりしない。

そのうちイヌハギにも会いたいが、ハギに比べて花が目立たず、役に立たないということで『イヌ』がついた落葉低木だそうだ。樹高は1.5メートル位らしい。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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