ナツグミ (ぐみ科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ゴールデンウィークにさしかかる直前、この土地で生まれ育った知人に新小川橋のたもとで出会った。 これ幸いとばかり「あの〜エノキの花を撮れるポイントを知りませんか」と訪ねたら、「エノキねぇ…。ナツグミの花ならまだ咲いているよ」と、頭上を指さしてくれた。見上げたら2メートルほどの木の葉陰に淡黄色のラッパ型の花が! 人も車も多い水車通りの交差点近くでナツグミが秘かに花を咲かせていた。子供の頃、真っ赤に熟れてはいたけど酸味の強いナツグミの実に顔をしかめた記憶は鮮明だが、花を見るのは初めてだった。四国の郷里では何故だかシャシャブと呼んでいた。 ナツグミは関東〜中部、四国の山地に自生する落葉小高木であるが、庭木として植栽されることも多い。細長い柄の先につけている淡黄色の花は萼筒だそうで、同じ4〜5月に似たような花を咲かせても秋に実が熟するのはアキグミとのこと。時間をかけて熟するのでアキグミの実は甘くなる。 どちらも花(萼筒)の径は1〜1.5センチ、筒の長さは2センチぐらいで細かな斑点があり、実も表皮に斑点があるのが特徴だ。幼い頃の甘酸っぱい思い出を忍ばせてくれたナツグミが熟した姿に再会したいものだ。 |
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