ナンテンハギ (まめ科)

上水の自生野草保護ゾーンでは秋口になると、ナンテンハギが周囲の野草の間から可憐な散状房を覗かせる。

四角の稜がはっきり出ている堅い茎に、2葉ずつ出ている葉がナンテンの葉に似ているのでその名が付けられたといわれる。

このナンテンハギの茎はあまり大きくならず、ヨモギなどの野の草の中にまじって、紅紫色の房になった美しい花を見せてくれる。蝶型の花は長さ1センチ5ミリほど。

花の季節も6月頃から秋までひっそりと長く咲いて、上水の土手に野趣美を増してくれるが、秋の花のグループに入れた。秋の深まりとともに他の野草が姿を消していく堤で、ナンテンハギだけは色鮮やかさを増していく。

ヨツバハキの花と似ているが、その花がやや大きくそのため花弁が柔らかな感じを与え、ふと手で包んでみたくなるようなかわいらしさを感じさせる。

ソラマメ属としては珍しく巻きひげがない。

奥秩父の一隅を歩いたとき、裾野に近い山ひだで他の野草の中に群生するナンテンハギを見ることが出来、思わず小休止してその花のもつ野趣に浸ってしまった。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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