ムラサキツユクサ (つゆくさ科)

明治期の初めに園芸用として導入されたムラサキツユクサ(紫露草)も各地で半野生化しているように、上水堤でも下草の一員になり澄ましている。

北米原産で自生のツユクサと同じ科の多年草だが、花も葉茎もかなり違い、3枚の薄紫〜青紫色の花びらが三菱型になった花の径は2〜3センチ。梅雨時に咲くせいか露を含んでしっとりとして、日本的な風情だと思う。

一日花で昼下がりにはもう花びらの縁が縮んできているが、蕾を沢山抱えているので、9月頃まで次々に開花。

花の中央部に橙色をした雄しべの葯がアクセントになり、その周囲にある細い糸状の雄しべの毛は、浸透圧や細胞学の実験に使われるそうだ。

子供の頃、花びらから揉み出した青い色素を含んだ汁をで、小布を染めたりいたずら描きをして遊んだ思い出も懐かしい。

近隣の住宅地では白やピンクの品種も見かけ、やはり北米原産の大型のオオムラサキツユクサも目立つ。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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