ムラサキシキブ (くまつづら科)

秋が深まるにつれて、寄り集まった小粒の玉がパープルから紫色に変化し、清楚な鮮やかさを増して上水堤に興を添えてくれるムラサキシキブ。

宝飾品のようで、その大人の色気を感じさせる実から、『源氏物語』『紫式部日記』の作者として名高い紫式部の名を冠せられたネーミングも素晴らしい。古名はコメゴメとかゴメゴメでたくさん実が付くことからきているらしい。

平安時代の才媛の名に因む落葉低木のこの木の花はあまり知られてないが、上水と並んで流れる商大橋から桜橋にかけての用水際で、初夏に淡紅色の軽やかな小花が房咲きになっている。

葉は対生し、長さ6〜13cmの楕円形又は長楕円形。縁には細かい鋸歯がある。

庭木として植えられているのは、ほとんどがコシキブだといわれ、ムラサキシキブに比べて房状になった実が整然と並び、枝がしなやかに垂れている。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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