ミズタマソウ (あかばな科)

茜屋橋の名前の由来となったアカネが自生してないかと、付近の堤で探し歩いていた時、もしかして…とカメラに収めたのはミズタマソウであった。

40〜50センチの草丈の先端部が枝分かれして、直径1〜2ミリの白い花が散房状についている。ファインダーでは気付かなかったが、パソコンに取り込んで見ると花の周囲に鉤状の毛に覆われた丸い実も確かめられた。

薄緑色の実は直径2〜3ミリで、白い毛が密生しているので露を含みやすく水玉に見えて目立つことから、その名前に。

北海道から九州にかけて山野の樹下に自生している多年草だそうだが、上水で見かけたのは初めてであった。茜屋橋の上流左岸に小群落を作って開花していた。

花びらは肉眼では見極められないほど小さいが2枚、花びらから2本の雄しべが突き出ている。対生した葉は長楕円形で、花に比べて大きく5〜12センチはある。

同属のウシタキソウに似ているが、ウシタキソウは葉の付け根部分がハート型に窪んでいることで見分けられるという。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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