ミズキ (みずき科)

上水堤が生育に適してしるのか見上げるような大木のミズキが何本かある。4月の末から5月にかけて白い花房に覆われているのに、ノッポ過ぎて花に近づけない。残念!

諦めてかけていたら、商大橋のたもとにある1本は橋の欄干に枝先を投げかけていたので、花を間近に観察することができた。

遠目には白い炎に見えた花房だが、ほっそりした4弁の小さな花が密に寄り集まって清楚なブライダルブーケのよう。一つの花の径は7〜8ミリで、4本の雄しべと1本の雌しべが長く、繊細さを増している。

ミズキは北海道から九州までの日本各地、朝鮮・台湾・中国・ヒマラヤにも分布する落葉高木。樹液が多く、早春に切ると水が滴り落ちるほどで水木の和名に。冬芽が赤いのでアカメノキとも呼ばれるそうだ。

生長は速く、条件がよい場所では1年間に1メートル以上も生長。同じミズキ科で近似種にクマノミズキがあるが、クマノミズキの葉が対生しているのに対して、ミズキは葉脈がはっきりした広楕円形の葉が互生していることで見分けられる。7月から10月に黒く熟する果実は野鳥たちにもてもてだとか。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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