ミズヒキ (たで科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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草の葉に風は吹かねど なよなよと 紅ゆるる水引のはな 土屋 文明 |
夏も後半になる項、上水堤で目立つのがミズヒキだ。むち状に伸びた多数の細い花軸に、点々と小さな可憐な赤い花をつける。 草茎に互生している楕円形の緑の葉は、紅白の花をより引き立てている。 花の一つをよく見ると、赤いのは萼片で、萼片4ケ、おしべ5本、めしべ1本とからなっていて花弁はない。 やがて小さな実を結び、完熟したミズヒキの在る所を通ると、それらの実がズボンの裾にびっしりと付着する。 ミズヒキの花柱の先は弓状に曲っていて、種を運んでもらうのに適している。子孫繁栄のための植物の知恵である。 |
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