ミツバツツジ (つつじ科)

桜の開花と前後して辺りを紅紫色に染めるようにどっと開花して、その存在を知らせてくれるのはミツバツツジ。

まだ他の木々が殆ど葉を広げてない雑木林がにわかに華やぐ。ほっそりとした枝先から飛び立つような姿で2〜3個の花をつけ、ヤマツツジやレンゲツツジなどツツジ仲間よりひと足先に開花して軽やかな風情がある。

ミツバツツジはツツジ科の落葉低木で高さは2メートル内外、関東地方から近畿地方東部の太平洋側に分布し、主にやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育。近縁のトウゴクミツバツツジやサイコクミツバツツジなどミツバツツジ類の総称でもあるが、近縁種は雄蕊が10本あるのに対して本種は5本であることが特徴だ。

紅紫色の花冠の径は3〜4センチ。その色鮮やかさは遠くからでも目につき美しい。

花が終わってから葉が出て、枝先に三枚の葉がつくことが三葉躑躅の名称の由来である。若葉は外巻きに巻いた棒状で、粘着性がある。
花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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