ミツバツチグリ (ばら科)

上水堤の桜が見頃を迎えた頃、日当たりのいい右岸で直径1.5〜2センチくらいの黄色い5弁の花を頼りなげに咲かせているミツバツチグリ(三葉土栗)に出会った。

草丈は10センチ前後、根茎がツチグリに似た塊になり、葉が3小葉からなることから、その名前が付いたといわれる。

ツチグリの根茎は食べられるが、ミツバツチグリの方は食べられない。

短めの匍匐茎を出して繁殖するようだが、上水堤では2〜3株が寄り集まって数ヵ所に散在している。

花だけを見ると同じ属のキジムシロやヘビイチゴにそっくりと言えるくらい見分けがつきにくいが、葉に違いがある。キジムシロは5~9枚の小葉からなり、ヘビイチゴは5小葉で上部の葉は3小葉である。

柔らかな日差しを浴びてミツバツチグリがポツリポツリ咲いている頃の堤は、長閑で里山を歩いている気分を味わえる。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
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