ミミガタテンナンショウ (さといも科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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木々が芽吹き日々青み行く季節を迎え、アマナや春蘭、タチツボスミレ…と上水堤を彩る野の花も次々に開花。それらに目を奪われながら歩いていると、創価学園キャンパス前で暗紫色の異様な雰囲気の植物がひっそり。 草丈30センチ前後で、花の筒部分は道中合羽のような縞模様がくっきりとして以前、久右衛門下流で見かけたウラシマソウに似ていた。仏炎苞の特徴からしてサトイモ科の花に違いないが、ウラシマソウのように仏炎苞の先端から細い糸を伸ばしてない。これがマムシグサかしら…帰宅して撮った画像と図鑑を見比べてみた結果、ミミガタテンナンショウ(耳型天南星)らしい。 マムシグサと違って仏炎苞の縁に耳たぶ状の張り出しが顕著であった。しかし、図鑑によるとムサシアブミ(武蔵鐙)マムシグサ(蝮草)ミミガタテンナンショウ 、オオマムシグサ(大蝮草)などサトイモ科の見分けは難しいとのこと。「天南星」とは中国で夜空に広がる星の意味をあらわし、花が終わりに近づくにつれ広げる葉の様子にたとえられたもの。7〜11枚の小葉からなる葉は通常2枚つき、仏炎苞の中に棒状の肉穂花序を覗かせている。 雌雄異株だそうだが、この日見た時点では雌雄までは判別できなかった。秋に仏炎苞は枯れて朱色や赤の熟した果実が目立つようになるとのこと。 |
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