メドハギ (まめ科)

直立して伸びている細い強靱な茎に小さな小判状の葉が密生し、その節々から淡青色の小粒な花がへばりつくように連なって咲く。

落ち着いた雰囲気と清楚な風情を持つ蝶型の花に、小さな昆虫が密を求めて群がっていることが多い。

ハギと名のつく中では、ヌスビトハギ等と共に小型の部類に属するが、草原では小さな密生した葉をいっぱい付けたこのメドハギの姿はよく目立つ。

密生する葉と同じように多教の小粒の花が、茎の下端から先端までびっしり咲いている時、この花の持つ野性味も感じさせる。

山の生活者はこの細く強いメドハギの茎の先端部分の葉を残し、その他の葉は取り除いてキノコを刺して持ち歩くのに用いていた。

名前の起こりもこの茎の持つ細さと強靭さが占いのゼイチクに用いられ、「目処」を立てたことからきている。

メドハギも上水の土手で見られるのは1〜2カ所になってしまったが、秋の風情をが感じられる野草の代表の一つである。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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