マユミ (にしきぎ科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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秋半ばを迎えると枝先からぶらさがった小さな巾着型の実が中心部から四方に裂けて、朱赤色の種子が顔を覗かせるマユミ。 樹木の実の中でもピンク色の果皮と種子がひときわビジュアルで、造形的にも面白い果実だが花は目立たないので見過ごされがちで、気づいた頃には青白い実になっていることが多い。 今年こそは花を…とゴールデンウィーク前後からめぼしいマユミの木に注目していたら、やっと花を観察することができた。一見近種ツリバナの花と見間違いやすいが、マユミの花は淡黄緑色の4弁花で萼片も4個、雌雄異株だそうだが雌花は緑色の花芯部から赤紫色の葯をつけた雌しべが4本。花の径は1センチ弱だが、未来の実の姿を既に形作っている。 マユミは中国と日本の山野に自生する落葉低木あるいは小高木で、材質が強くよくしなるため古来より弓の材料として有用され、名前の由来に。マは真,ユミは弓を指す。現在では印鑑や櫛の材料になっているそうだ。 ツリバナは新芽が鋭く尖っているが、マユミの芽は丸々としている。老木になると幹には縦の裂け目が目立つ。 |
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