マツヨイグサ (あかばな科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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何故だか最近はあまり見られなくなったマツヨイグサだが、玉川上水駅南口の清願院橋下流でしぼみかかっているその花を見かけた。しぼむと赤く変色するのが特徴だ。 日を改めて再訪したところ、まだクリームイエローを保っている花に間に合った。一世を風靡した竹久夢二作詞「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ…」の抒情歌の影響で、宵待草と呼ばれることが多いが、マツヨイグサが本来の名前である。 幕末から明治にかけて観賞用にアメリカから導入されたものが野生化したアカバナ科の多年草。草丈は40センチぐらいから1メートル。互生している被針形の葉の腋に一つずつ直径3〜4センチの花が夕刻に開花し、翌朝太陽が高くなると、朱赤色になってしぼんでしまう。 マツヨイグサの仲間は日本全土に20種くらいあるそうだが、よく見られるのは6種。その一つオオマツヨイグサの花は直径6〜8センチもある。太宰治の『富獄百景』で「富士には月見草がよく似合う」と書かれているが、その月見草はオオマツヨイグサだという。 なお、マツヨイグサも月見草と呼ばれることがあるが、月見草は本来白い花で、やはり明治期に渡来した帰化植物。 |
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