マンリョウ (やぶこうじ科)

残り花も寂れるにつれ上水堤の所々で出会うマンリョウの実も色鮮やかになってくるが、この花も撮り逃している。7月頃に白いこぶりの5弁花をつけるとのこと。

背丈は10〜15センチくらいのヤブコウジと同じ科に属する常緑の小低木だが、マンリョウの背丈は50〜100センチあり、葉陰に沢山の実を房状につけ初冬に赤熟してくると俄然目立つ。

しかし、その実は美味しくないのか、葉の下で垂れているせいか夏頃まで赤いまま残っている姿も見られる。花期は7月頃とのことで来期には是非お目にかかりたい。

センリョウと並んで正月の飾り花に使われるマンリョウは、実が下向きにつくので実を上向きにつけるセンリョウ(千両)より重いということで、万両という説。センリョウより丈高で実を沢山つけるから重いとされる説など諸説あり。

因みにヤブコウジは十両、カラタチバナは百両と江戸期に遊び心で付けられた名前が面白い。いずれも江戸時代に盛んに栽培・改良された古典植物としての人気を今も保っており、鉢植えや庭園植物に欠かせない存在である。自生種は東アジア〜インドの温暖な場所に広く分布を。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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