クサボケ (ばら科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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4〜5月にかけて上水堤の斜面に、真紅の豆電球を灯したように咲くクサボケを見るのは楽しい。枯葉の間に点々と明かりを灯しているクサボケたち。 久右衛門橋の下流左岸では、小群落も見られ辺りを赤々と彩っている。 名前に“クサ”とつき、草程度の背丈だが、れっきとしたばら科の木で、叢状に出る枝はよく分岐して地面を這ったり、斜めに立ち上がって繁殖する。 枝には棘と、若枝のうちにあった毛の名残がイボ状の突起になり、枝ぶりを面白くしている。 秋が深まると、黄色の姫リンゴか小梨に似た果実をつける。その実が瓜にも見えることから「木瓜」と書いて「ボケ」と称されるようになったとか。 花の可憐さとは対照的に、この芳香のある果実は顔をしかめるほど酸っぱいが、古くから果実酒に用いられている。 |
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