クルマバナ (しそ科) 

イヌゴマやイヌトウバナなどシソ科の花に似ているので、見過ごすところだったが、同行していた野草愛好家の友人が「あら、クルマバナでないかしら?」と立ち止まった。

よく見るとイヌゴマやイヌトウバナより草丈が高く全体の雰囲気も花もかなり違っていた。角ばった茎に対生した葉が数段につき、その葉の周囲に小花と萼が8〜10数個円座してタワー状になっている。

淡い紅紫色の唇型の小花の長さは6〜10ミリ、萼も同じくらいのサイズだが毛が密生して花よりも目立ち、車座になったその姿から和名は車花と。

北海道〜九州の草原などに自生しているシソ科の多年草で、根元の方で多数に分岐した茎それぞれに円盤が数段重なっている姿は壮観だった。

野に咲くシソ科の仲間でも一番目立つ存在だが、玉川上水沿いでは、この堤に隣接した一角でしか目にしたことがないが、人の背丈を越すほどに伸びて、秋口なのにもうドライフラワー化している株も。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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