クマシデ (かばのき科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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クマシデの果穂 |
俗にソロと呼ばれるアカシデとその近似種のイヌシデも上水堤に多いが、自然観察会で商大橋右岸にクマシデがあることを知った。 かなりの大木で既に果穂を垂らしていた。黄緑色の小苞が重なりあってふっくら。長さは6〜9センチ、径3〜4センチに達してXマスツリーに飾るオーナメントのよう。小苞の一枚一枚に堅果を蓄えており、風に揺れながら散布。単なる飾りでないところが植物を知る楽しみでも。 本州・四国・九州に分布する落葉高木で、谷筋から尾根筋まで生育範囲は広く材が堅いのでカタシデの別名もある。 雌雄同株で葉が出ると同時にまず雄花が、続いて新芽の先に雌花を。雄花序は長さ3〜5センチ、かさぶたのような雄花を穂状に密生。そのワイルドな姿とごつごつした樹皮から熊四手と。雌花穂は長さ2〜3センチでほっそりしているそうで、来春の花芽時にはぜひ! クマシデの葉は長さ6〜11センチで細長く比較的大型。側脈がくっきりとして一枚の葉に15〜24対もあるのがイヌシデやアカシデとの区別ポイントの一つでも。因みにイヌシデは10〜13対、アカシデは7〜15対。材が堅いため家具材・建築材・農具の柄など多用されている。 |
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