コメツブウマゴヤシ (まめ科)

ゴールデンウィークに桜橋下流右岸の一角で、昔懐かしいウマゴヤシらしき黄色の蕾を見かけた。

ところが、その後1〜2週間経ってもマメ科特有の蝶の形に開花する気配がない。米粒状の小花が10個ほど雪洞のように集まり、ツメクサの花の形状に似ている。

手持ちの図鑑などで調べた結果、コメツブウマゴヤシ(米粒馬肥やし)らしい。

江戸時代にヨーロッパから牧草として輸入されたウマゴヤシに混じって渡来し、野生化した帰化植物で道端などに生え、茎は地を這って伸び上がり高さ10〜60センチになる。

その茎の先端に直径1センチぐらいの花穂をつけているので、
路傍にあっても目立たないが、ミント系グリーンの軍配型の葉は瑞々しく、黄色の花穂はルーペで覗くと幻想的で気品がある。

シャジクソウ科のコメツブグサもコメツブウマゴヤシの花にそっくりだそうで、名前も紛らわしいが、コメツブツメクサは地を這うように草丈が低く、膝をついても俯瞰した写真しか撮れないそうだから、上水堤で見かけたのはコメツブウマゴヤシに違いない。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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