コヒルガオ (ひるがお科)




「エーッツ昼顔ではなくてコヒルガオ!その違いは?」ある植物観察会でまたまた新しい“発見”を。

上水堤の下草やフェンスに絡まりながら、葉陰から淡いピンクの朝顔型の花を覗かせているのは昼顔だと思っていたら、近年はコヒルガオが殖えてきたという。

6〜8月、路傍や街路の植え込みの間から顔を覗かせているのは数的にはコヒルガオがヒルガオを上回っており、しかも両者の混雑種も見かけられるそうである。

ヒルガオに比べて花や葉が小さめで荒れ地や乾燥にも強いコヒルガオ。一見、両者の違いは分からないが、コヒルガオは葉の基部の両側が 鉾形に張り出して五角形状に見える。葉の脇から2〜5センチの花柄を出し、花の付け根部分の柄にギザギザした鰭を付けているのが特徴で判別のポイント。

花の径は3〜5センチ、白地に刷毛ではいたようなピンクの筋が。花筒と萼をはさみ込むように、三角状で長さ1〜2センチの苞葉が2個ついている。

コヒルガオは本州から九州に分布する在来の多年草であるが、東南アジアに分布し、沖縄に帰化しているとのこと。一般的に自家不和合性が非常に強く種を作らず地下茎で繁殖するそうだ。
花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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