コバノカモメヅル (ががいも科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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8月の末、桜橋上流右岸の自生野草保護ゾーンで見慣れない姿の花が目に付いた。紫紅色の星型というか、ヒトデに似た直径2〜3センチの多数の花が周囲の野草にまといつくように咲いていた。 花冠が5つに裂け花芯部は黄色でかなり目立つが、同行の織田雅雄さんも初めて見る花だという。ひょうきんな姿だが、なかなか逞しいようだ。 織田さんは小平市玉川上水を守る会創立メンバーで、30年来、上水の野草を観察。この自生野草保護ゾーンの育ての親のような存在である。 数日後、織田さんが図鑑で調べて、その花がガガイモ科のコバノカモメヅル(小葉鴎蔓)だと知らせてくれた。 図鑑にもあまり詳しい説明がなく「川原や路傍に生えるつる性の多年草で、夏から秋にかけて開花。実は大きく、中の種子には白色の毛がある。種子や葉は薬用にされ、昔は種子の毛を綿の代用とした」としか書かれていない。 何時頃から、どのようにしてコバノカモメヅルがこのゾーンに棲みつくようになったのか…野草の世界はミステリアスで面白い。 |
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