擬宝珠と書いてギボウシと読み、ギボウシュから転じたそうだ。とはこと。


コバギボウシ (ゆり科)



虻入って かくれおおせぬ 花ギボシ  高浜 虚子
初夏の頃、上水土手で鮮やかな淡紫色のラッパ型をした4pほどの長さの花を見せてくれるコバギボウシ。

40p前後の1本の直立した花茎からたくさん咲かせ、幾本も群がって周辺の緑を背景に朴とつな味わいのある姿を見せてくれる。


橋の欄干などに付けられたネギの頭のように尖った飾りの擬宝珠に似ていることから、その名前の由来でオオバギボウシに比べて花も葉も小さくスリムだ。

山歩きの長い道程で、この花が他の野草に混じって咲いている姿は心を和ませてくれる。口数少ない幼子が人なつこく出迎えてくれる様を感じさせる花で、忘れがたい。

そんな花が上水にまだ咲いているのは楽しい。

咲き始める頃の筒形の蕾は、空気の入った楕円の風船を思わせ花茎につかまっているが、開花すると透明線の入った花被片は開いて先端がそり返る。

葉は名のとおり小さく草全体も小型ではあるが、上水に野趣を添えてくれる野草の1つである。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月
 

    50音目次へ
Copyright (c) 2005-上水事典サイトの会