キツネノマゴ (きつねのまご科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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立秋が過ぎても残暑は衰えそうにないが、玉川上水の土手の植物には変化の兆しが見える。初秋に開花する野草が出番を待ちかねて登場してくる。 その一つがキツネノマゴである。堤のあちこちに草丈10センチほどの頂部に淡い桜色をした唇型の花が一つ二つ。マッチ棒の頭くらいの大きさだが、その存在をアピールするかのように咲いている。 光線の具合で花は淡紫色にも見えるが、上唇は白色で下唇の内面だけが薄紅色をしている。 この花が何故キツネノマゴと呼ばれるのか、語源については諸説ある。毛の密生している花穂の中から稚児が飛び出すような姿をしていることから、狐のお産に見立てたとする説。 ママコナ(飯子菜)に似ており、花穂や茎が毛深いので狐を連想し、キツネノママコナが変化してキツネノマゴに定まった説。単純に花が子狐に似ているからという説も。 長崎地方ではメグスリバナとも呼ばれ、中国では清の時代に目薬として用いられたそうだ。 |
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