キツネアザミ (きく科)

 

10年ほど前までは上水沿いの空き地などで普通に見られたというキツネアザミだが、ここ数年は見かけることもなく、もう絶えてしまったのかと思っていたところ、貫井橋下流右岸で一株と造成予定地らしい一角で出会った。

造成地では柵越しにその姿を見つけてズームで撮影。図鑑で確かめたところ紛れもなくキツネアザミだった。1メートル近い草丈の上部で多数に分岐して、ほっそりした茎頂部にアザミ属に似た花をつけている。

一見アザミに似ているがアザミではなく狐にだまされたようだと、その名前がつけられたとか。淡い紫紅色の花よりも壷型の総苞部分が大きいが、全体的にはスリムでアニメのキャラクターのようにひょうきんな印象だ。

頭花は小花の集まりで、すべてが筒状花。羽状に切れ込んだ葉には棘がない。葉の裏には白い綿毛が密生していて白っぽく見える。

中国、朝鮮半島など広く分布していて日本には古い時代に農耕とともに渡来し有史以前の帰化植物と言われている。

上水付近で見かけなくなったのは畑地が減少したためであろう。畑のへりや休耕地を好んで生息してきた。秋に芽生えて5〜6月に開花する越年生のキク科の野草で、若い葉は食べられるそうだ。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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