キランソウ (金襴草=しそ科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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数年前から更地になっている旧家跡で、濃い紫色の唇型の小花をつけ、茎葉を地に這わせている株が点在しているのを見かけた。花冠は1センチぐらい。セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二一重)に似ているが、茎や葉に産毛が目立ち、段々咲きをしてない。 辺りにはタチツボスミレやヘビイチゴ、チガヤ、タケニグサなども殖えて、宅地であった以前の原野に戻ったようだ。 ネット図鑑で検索したところ、濃紫の唇型の花はキランソウに違いない。シソ科の多年草で、「き」は紫の古語で「らん」は 藍色の意味で、草むらに咲き広がる様子が”金襴(きらん)”の織物の 切れ端のように見えることが名前の由来。墓地などにもへばりつくように生えていたので、ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)という恐ろしい別名も。鎮咳、去痰、解熱、健胃、下痢止めなどの薬効があるので、地獄へ行く 釜にふたをするほどの効き目ということらしい。 根生葉はロゼット状で少し赤みをおび、長さ4〜6センチ、巾1〜2センチの長楕円形で葉縁は波状にうねり、葉の裏側は紫色をしている。陽春になると数本の茎をのばして節ごとに、濃紫色の唇形の花を数個ずつつけ、以前はありふれた雑草の類だったそうだが、上水堤周辺では珍しくなってしまった。 |
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