キキョウソウ (ききょう科)

インターネットの野草情報などによると、最近、キキョウソウが市街地の道端でもよく見られると報じられ、その画像も目にしていたが、まさか玉川上水沿いで出会うとは予想外だった。

梅雨間近の頃、上水桜通りの縁に草丈40〜50センチのほっそりした茎に桔梗にそっくりだが、1センチ余りの小さな花を2〜3つけているキキョウソウの愛らしさに小躍りしてしまった。

あるかなきかの土に根を下ろして、細い茎に階段状に丸い葉をつけ、その葉に座るように青紫の花をつけ存在感をアピール。

丸い葉はホトケノザの葉に似通ったエプロン型をしているが、葉と葉の間隔があいて緑色が鮮やかだ。別名はダンダンギキョウ。

キキョウソウは北アメリカ原産の1年草で、道ばたや荒れ地などに生育。春先から5月頃までは閉鎖花を形成、6月になると通常の花を咲かせるそうだ。閉鎖花で子孫を残しておき、その後、花を開いて遺伝子を交換するという。

それだけに繁殖力が旺盛で、近年は市街地のアスファルト脇にもしばしば行列している。キキョウ科キキョウソウ属の植物で、キキョウ(桔梗)と科は同じだが別属で、花のサイズは親子以上に差がある。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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