キカラスウリ (うり科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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8月初旬、上水沿いの旧家の生垣にカラスウリの花に似ているが、花冠の縁の白いレース状のネットが荒く繊維も太めの花が開きかけていた。 カラスウリは辺りが薄暗くなってからジワジワとネットを開げるのに対して、午後3時を回った頃から開花を始めていた。花芯部から突起物が覗いているのもカラスウリの繊細な花とは違い、翌朝まで花が残っていることも。 図鑑で調べたところキカラスウリ(黄烏瓜)のようで、実が熟れるのを心待ちにしていたら秋口に、生垣が刈り込まれキカラスウリもきれいさっぱり引っこ抜かれてしまって残念! キカラスウリも蔓性多年草で北海道〜九州の山野に自生。雌雄異株で雌花は1個、雄花は穂状に数個つき、萼筒は3〜3.5センチでカラスウリより短いそうだ。秋に実が黄色く熟することが名前の由来で、その長楕円形の実は10センチほどにもなるそうだ。赤く熟するカラスウリより一回り大きく、繁殖力が強い。 根は生薬名を括楼根(かろうこん)、種子を括楼仁(かろうにん)といい、薬効はカラスウリと同様解熱などの生薬に。キカラスウリの大きな塊根からはデンプンが採取され、これを天花粉と呼んであせもの予防、治療にも用いられたものだが…。 |
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