キブシ (きぶし科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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春と冬が往ったり来たりしつつも、上水堤には寒菅が纏のような花穂を掲げて春の音頭を!鎌倉橋左岸で見慣れない花房を垂らした小木に気がついた。 黄緑色の小花を20〜30個つけた花房は舞子さんの簪飾りに似ており、図鑑で調べるとキブシ(木五倍子)のようだ。ここ4〜5年見かけたことのなかったキブシが何故ここに? まだ樹高は1メートルあまりの若木だが花房を7〜8本垂らしている。図鑑によるとキブシはキブシ科の落葉低木で北海道〜九州の山地の明るい場所に生え、成長が早く1年で2メートルくらい伸びるそうだ。小花の径は1センチに満たない。花房は枝の各節から出て垂れ下がり、一面に花がつくので藤に似ていることから別名はキフジ。地味な色合いだが、まだ花の少ない時期なので目立つ。 果実がタンニンを含むため、黒色の染料に用いられるヌルデ科のフシ(五倍子)の代用されるので木五倍子の名称になったそうだ。雌雄異株だが花房で雌雄を見分けるのは難しい。花の形は雌雄区別がなく、黄色味をおびているのが雄株という。 |
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