キバナノノコギリソウ (きく科)

梅雨明けを迎えた頃、直径10センチ以上もある半球型の黄色の花に鷹の橋近く上水べりで出会った。

近づいて見ると小さな粒状の花がぎっしりとカリフラワーのように房咲きになって、蝶や虫たちが盛んにやって来ている。

見慣れない花だが周囲の下草の間から覗いている葉が細かく裂けているので、キクかノコギリソウの仲間らしいが・・・。

図鑑をめくり捲った結果、ロシアのコーカサス地方原産のキク科の宿根草キバナノノコギリソウで、アメリカやオーストラリアでは野生化しており、日本には明治の中期に小石川植物園に渡来。華やかで香りもいいことから全国で栽培され、切花や花壇に用いられているが、その一部が野生化していると分かった。

草丈は60〜100センチ、園芸店ではイエローヤローあるいはヤローイエローの名前で呼ばれている。対生して羽状に細かく裂けて鋸の刃のような葉は、止血効果がありハーブやドライフラワーとしても利用されているとのこと。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

     50音目次へ

Copyright (c) 2005-上水事典サイトの会