オシロイバナと並んでキバナコスモスも、最近は上水堤のフェンスの内側まで進出してきている。 6月から11月にかけて黄色又はオレンジの花を咲かせ、砂川の見影橋付近や小金井の貫井橋付近では野生化しつつあるようだ。
キバナコスモスはコスモスと同様に熱帯アメリカ原産の園芸植物で、18世紀末にスペイン・マドリードの植物園に送られ、ヨーロッパに渡り、日本には大正初期に渡来した。 コスモスより葉の切れ込みの幅が広く、草丈が低めが特徴で早生系統が多いので夏季にも咲くキク科の一年草。
もともとコスモスには黄色の色素を作る遺伝子がなく、黄色いコスモスはなかったが、1980年に玉川大学で金色に近いコスモスの花が作出されたという。 黄色とオレンジの他、赤に近い夕焼け色のsunsetという園芸品種、八重咲きなど多様になっている。鮮やかなキバナコスモスはいわゆるコスモス(秋桜)とは風情が違うが、息長く堤に咲いて蝶や昆虫を呼び寄せている。