細く直立した80センチ前後の茎、そしていくつかのに分枝した枝茎の赤い色が緑濃い夏草の中で目にあざやかに写る。 茎の葉脈から出た花茎に1個ずつ、品のある5弁の黄色の花が下向きに咲き、茎の赤色と合せて味わいのある野草である。 花の時期は初秋で茎は木質でやや硬く、春の季節は薄茶の色にすぎないが、夏に向かうにつれ赤色を濃くしてくる。
その赤色の濃さは、陽当たり良し悪しもあるようだ。
花の後、3センチ位の細長い果実が見られるが、その形がゴマに似ているので、この野草の名前に。 その実をカラスの食べるゴマに見立ててつけられたと言われるが、カラスが食べるかどうか確証はない。 表裏に星状の毛がある5センチ程の楕円形の葉は、夏の中頃から紅葉の感じが見られて捨てがたい野草だ。