カノコユリ (ゆり科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ユリの仲間では最も美しい一種と言われるカノコユリにも8月初旬、貫井橋〜小金井橋の右岸で出会った。 国産の百合で鹿児島県甑(こしき)島を主として長崎、福岡、愛媛、高知、徳島県などに自生しており、花弁に鹿の子絞り模様の斑点があることから和名は鹿の子百合。 江戸後期、シーボルトによって初めて球根がヨーロッパに持ち込まれ、その美しさはヨーロッで一大センセーションを巻き起こしたそうだ。古くから観賞用として栽培されているので、上水堤にあるのは園芸種だと思われるが…。 宝石にも例えられるその美しさゆえ、1869年アメリカで山百合との交配種が誕生して以後、各国で交配または品種改良が行われてアカカノコユリ、白一色のシロカノコユリなど園芸品種も数多い。 一方、自生地では盗掘が後を絶たず絶滅の危機にさらされているそうだ。鱗茎には滋養強壮、利尿、咳止め、解熱、消炎の効能があるという。別名は七夕百合または土用百合。 |
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