カナムグラ (くわ科)


マウスを当てると雌花が

全国の荒地や道端などで細いが強靭な蔓を伸ばして、文字通り葎をなしているカナムグラ。

おまけに無数の棘がチクチクと肌を刺す。その手ごわい茎の性質から鉄葎あるいは金葎と名づけられたクワ科の一年性蔓植物である。手のひら型の葉もガサついた感触で畑の厄介な存在に。

喜平橋付近のフェンスにもカナムグラが縄張りを広げており、9月半ば頃から分岐した茎先に点々と花を。花径は1ミリ前後。何とかマクロで撮ることができやれやれ。

図鑑で確認したところ、点々とした花は雄花で、カナムグラは雌雄異株のため、雌花は全く別の姿をしているとのこと。

で、翌日、雌花を探したところ、雄花株の近くで雌花も多数咲いていた。知らないと目に入らないもんだとつくづく反省。

雌花も目立たないが、雄花より10数倍は大きく雌雄とはいえ全く違った姿をしている。楔形の苞が数段重なりごつい感じで、ビールの苦味付けに用いられる同属のホップ(セイヨウカラハナソウ)の雌花に似ているとか。カナムグラの雌花には香りも苦味成分もないようだ。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

       50音目次へ
Copyright (c) 2005-上水事典サイトの会