カモガヤ (いね科)

杉花粉が飛散する時期が過ぎても、上水堤を歩くと瞼の周りが痒くなり炎症を起こすのには参った。しかと原因は確かめられないが、もしかしたらカモガヤの花粉かもしれない。梅雨時を過ぎるまでアレルギー症状は続いた。

インターネットで検索するとカモガヤに関する情報の殆どは、その花粉症に対するもので花粉症3大原因物質の一つとして悪名高いとのこと。

カモガヤはオーチャードグラスとも呼ばれ、ヨーロッパから明治初期に牧草として導入された。その後、北海道を中心に広く全国的に野生化している。

上水堤ではゴールデンウィークの前後から、草丈は1メートル前後に達したカモガヤが羽毛のようにモコモコした花穂を盛んに伸ばし、別名絹糸草とも呼ばれる無数の線形の花片に細かな花粉をつけ、風が吹くと飛散するのが見えるくらいだ。

干草は7〜8%の粗タンパクを含み、消化率も良く、その他の成分や家畜の好みもチモシーに劣らない牧草であるだけに、根絶するのは難しいだろうが、花粉アレルギー症にとっては厄介な植物である。和名の鴨茅については花穂が鳥の足に似ている説もあるが、若い穂は鴨の羽毛を連想させる。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

     50音目次へ

Copyright (c) 2005-上水事典サイトの会