ジュズダマ (いね科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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教珠玉も 固きひかりとなりにけリ 千代田 葛彦 |
貝殻のように色とリどりで、光沢をもった球状の硬い苞鞘に包まれたジュズダマの実は、今や、子供達には見向きもされないようだが、かつては首かざりやお手玉と言った遊び道具の材料として愛された。 上水のほとりの以外な場所で時おり見かけるこの野草に懐かしさと哀れさの入りまじった感慨が湧き、一声掛けたくなる。 トウムギを栽培したものが野性化したと言われるが、ハトムギもごく近い種類とのことで、一見、見分けるのが難しいが、ハトムギは一年草で、ジュズダマは多年草である。 また、ジュズダマの雌花の穂は上を向いており、果実が熟したものは苞鞘(葉鞘が変化したもの)が硬い等の違いがある。 苞鞘は熟すると白色、灰色、灰褐色、黒色などに変化して、そのカラーバリエーションは渋くて品がある。 花穂のついていた軸を果実から抜き取り、これに糸を通して数珠を作ったことからジュズダマといわれる。 |
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