ジンチョウゲ (じんちょうげ科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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人恋の匂ひ放てり沈丁花 田淵宏子 |
年末から年始にかけての冬枯れの堤で、ジンチョウゲだけは枝先の葉の真ん中に、赤紫色の蕾をしっかり抱いて今にも開花しそうな姿で春を待っている。 夏のクチナシ、秋のキンモクセイに劣らぬ甘い芳香を漂わし始めるのが開花宣言だといわれる。その芳香でジンチョウゲの在りかを教えられることも。 中国南部原産で、日本では室町時代頃にはすでに栽培されていたとされるジンチョウゲ科の常緑低木。香木の沈香に似た香りを放ち、丁子に似た花をつけることから沈丁花と称される。 雌雄異株で、どういうわけか日本にあるのは殆どが実をばない雄花株だそうだが、挿し木で容易に殖えるという。 |
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