イヌツゲ (もちのき科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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上水を定期的に歩くようになって3年。午後から風が強まる日が多い。風に煽られて翻ったイヌツゲの枝先に微細な花が隠れていた。撮影の邪魔をしがちな風もたまにはホーリーを運んでくれる。 図鑑によるとツゲと呼ばれている木にはツゲ科ツゲ属のツゲ(本ツゲ)と、モチノキ科のイヌツゲがある。櫛などの細工に使われるのは本柘植であるが、生け垣や庭木としてはイヌツゲ(犬黄楊)がポピュラーだ。 そのイヌツゲの花は地味で枝の下に咲くので気付くことが少なく、この時初めて出会ったが、雌雄異株でカメラでかろうじて撮れたのは雌花のようだ。淡黄色で葉腋(枝の付け根)に数個が固まって咲いていた。4弁の花の径は5〜6ミリ。雄株は黄白色の花を付けるとのこと。 本ツゲの葉は全縁であるが、イヌツゲの葉の先はわずかに細かい鋸歯に。学名はIlex crenataで、Ilex はholly(西洋ヒイラギ:ホーリー)の古代ラテン名のせいで、イヌツゲの花に出会うホーリーをもたらしてくれたのかしら。 |
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