イヌビワ (くわ科)



これが雄花嚢 晩秋に姿を
雌花嚢も姿はほぼ同じだが夏に多く見られる。
エーッ!これが花なの?まだ青いイチジクに似た形をした 直径2センチくらいの実がイヌビワの雄花だと、晩秋の玉 川上水観察会で教わってびっくり!

正確には雄花嚢だそう で、この果実の姿をした中に粒状の雄花と雌花も入ってい るというからややこしい。インターネット図鑑などで調べ ても、イヌビワの不思議な生態は容易に理解できそうにないが…。

関東以西と沖縄、台湾に分布するイチジク属クワ 科の落葉小高木で、雌雄異株。沖縄以南では常緑だとか。 イチジクは無花果と書くが花がないのではなく、果実と思われているのが花の集合体で、イヌビワも雄株につける雄花(嚢)、雌株の雌花(嚢)もイチジクに似た姿をしており、 そのままでは自力で受粉できないが、イヌビワコバチという蜂の一種がキューピッド役を。

コバチが雄花嚢の先端か ら入り込み、コバチ自らも産卵するだけでなく、その卵が成虫になると飛び出して雌花嚢に入り込んで、花粉を媒介 しているという。自然界の共生関係にも驚かされるが、イ ヌビワは雌雄の花嚢とも成熟して果実嚢になるそうで、花 か果実かの判別もつけにくいが、雄花嚢はコバチの産卵育児に備えて晩秋頃から、雌花嚢は夏に花嚢を育むことが多 い。

秋には黒紫色に熟した果実嚢は食べられるが食用には適さないので犬枇杷。
花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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