イモカタバミ (かたばみ科)

ムラサキカタバミかな…と近づいたら、紅紫色が濃く花の中心部が濃紫で雄しべの葯が黄色いイモカタバミだったことがたびたび。

上水堤の縁で群生し春先から初冬まで咲いて周年化しているので、花の季節を特定するのが難しいが、下草に花がない時期にもハート形が3枚合わさった葉を茂らせ、開花して枯れ野を彩っている。

南米原産のムラサキカタバミは江戸時代に渡来したと言われるが、イモカタバミは同じ南米原産でも第二次大戦後に渡来した戦後派だそうだ。

ムラサキカタバミの花の色は薄いピンク系で花弁中央部の色も淡く、葯の色が白色で涼しげであるのに対してイモカタバミ(芋片喰)は色鮮やかで別名をフシネハナカタバミと呼び,塊茎に節があり芋状になっている。その塊茎で殖えるせいか年々群生が広がっているようだ。

群がって咲く花がきれいで育てやすいことから園芸種としても使われ、一部が野生化して温暖な地方で広がって逞しい。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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