ヒュウガミズキ (まんさく科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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小川橋を下って行くと、淡いクリーム色の小さなカンテラを鈴なりに下げた細枝が広がっていた。芽吹き始めた下草に先駆け蝋梅に似た小花を一面につけているのはヒュウガミズキであった。 このヒュウガミズキの樹高は人の背丈ほどだが、枝張りは見事で、辺りが黄色く染まるほどの“大木”だ。 春先を彩る花卉として、庭木や歩道の縁植えに見かけることが多いヒュウガミズキは石川・岐阜県以西の本州、四国、九州などに分布しているが和名の由来の日向の国・宮崎県に多く植栽されていたそうだが、自生してないとのこと。 マンサク科の小樹木で、近似種のトサミズキより花が短小だが、数多くつける。半透明の鱗状の花の径は1センチ弱、ブッシュ状に分岐した小枝に1〜3個ずつ、あちこち向いて咲いている。花期は短く儚げな風情に見とれてしまう。 花が咲き終わった頃に出てくる若葉は2.5〜4センチで互生、秋に黒く熟する果実には種子が4個あるそうだが、地味で目立たないせいか、まだ見たことがない。 |
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