フタリシズカ (せんりよう科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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フタリシズカ いやがうえにも 雨ぐもり 木津 柳芽 |
5月中頃の雨上がり、開花したフタリシズカが雨にぬれている姿は、この野草の持つ美しさを最大限に発揮して見せる。 その頃、草丈が40センチ前後となり、葉脈のくっきりとした対生した葉が6、7枚重なって開く。1週間程すると茎の先端から2本の花穂がのぞき、5センチ前後となり、白い小粒の花を点々とつけて咲きはじめる。 愁いを感じさせるこの花穂はを静御前に因む。『二人静』の能の中で、同じ装いをした二人の白拍子が舞う姿になぞらえたというが、花穂が3〜4本立ち上がることも。 上水土手のフタリシズカも消え行く野草の1種で、淋しい。 |
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