フウセントウワタ (ががいも科) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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秋半ば過ぎに玉川上水近くの線路脇で何とも奇妙な実をつけた植物を見かけた。 ピンポン玉くらいに膨らんだ緑黄色の実に剛毛が生えており、傍らの枝には生成り色の花が咲いていた。 植物図鑑によると、ガガイモ科のフウセントウワタ(風船唐綿)で、晩秋になると実がパカッと割れて、中から綿毛と種子が現れるそうだ。 原産地は南アフリカで昭和10年頃に渡来したといわれ、当初はその実の姿からフウセンダマノキ(風船玉の木)と紹介されていた。 原産地では綿をクッションや枕の中綿に利用されていたので、栽培用として持ち込まれたようだが、温暖な地方で野生化したらしい。 草丈は1〜2メートル、太くがっしりした茎に10〜15センチ長さの細長い葉がまばらに対生している。花茎の先端部が分岐してその先にオフホワイトの花弁と副花冠を持つ2センチ前後の花を夏から秋にかけてつける。 最近は実がユニークな花材として生け花やアレンジメントにも使われており、花屋さんでも見かける。 |
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