ヒメジソ (しそ科)

9月半ば、鎌倉橋近くの保存樹林の入り口付近で、イヌコウジュに似ているが少し趣の違った野草に出会った。

草丈は60〜80センチで1匹のモンシロチョウがその枝先の花穂から花穂へ忙しげに飛び移っていた。

蝶が飛び去った後の円錐形の花穂を見ると、5〜6センチ長さで淡紅紫色の唇型の小さな花をたくさん付けている。可憐でつつましい花である。

図鑑で調べても名前が判明しなかったので、野草に詳しい友人に調べてもらったところ、ヒメジソ(姫紫蘇)とのこと。

山野の林の縁や道端に生える1年草で、しそ科の仲間でシソと名前はついているが、シソの香りはなく、対生している葉がシソの葉に似て縁に粗い鋸歯がある。

この葉の形からヒメジソの名前がつけられたようだ。名前が分かるとその野草に親しみがわき、目新しい野草に出会う楽しみが増えてきた。


花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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