古くからの園芸植物といわれるヒマラヤユキノシタも上水堤で春先から開花している。
団扇みたいな大きく厚手の葉が張り出した中心部に、淡いピンクの蕾や5弁の花が一塊になって咲いて可愛らしい。
ユキノシタ(雪の下)と同じ仲間だが見かけはまるで違い、類似点はほとんど見当たらない。アフガニスタンからチベットにかけてのヒマラヤ原産からその名前に。
明治初期に渡来して以来、あどけないピンク色の花が長く咲き、日向でも日陰でも育つので園芸用に栽培されて来た。ヒマラヤ産だが暑さにも比較的強く、株分けや茎さしでも殖えるそうで、住宅地と接する上水堤にも繁殖してきたのだろう。
大きな葉があちこち向いてお行儀が悪いのが気にかかるが花がまだ少ないシーズンに開花して、目を楽しませてくれる。
近縁種にシベリアユキノシタなど多くの品種があり、白や濃紅色もあり、昨今は鉢植えも出回っているそうだから、堤にもそうした品種が登場してくるかも…。
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