ヘラオオバコ (おおばこ科) | |||||||||||||||||||||||||||||
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上水の堤の縁で桜吹雪の頃、とんがり帽子に白い羽飾りを廻らせたようなユーモラスな花に出会った。色は黒っぽく目立たないが造形の面白さに、道行く人にも「ちょっと見て!」と声をかけたくなる。図鑑によるとヘラオオバコ(箆大葉子)の花であった。 30〜40センチの細い茎の先端部に約2センチ長さの円錐形の花序をつけ、その下部の方に白いピラピラがぐるりを取り巻いている。白いピラピラが雄しべだそうで、雌しべはというと、雄しべのある底辺部分より上でひと足先に成熟しているが、花序に張り付き目立たない。 ヘラオオバコはヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代に渡来したオオバコの仲間で。根元に輪生して広がっている根生葉が細長く箆型であることからヘラオオバコと命名されたようだ。 いわゆるオオバコよりも草丈も高く、花のユニークさはさすがヨーロピアンというか、お洒落な感じだが、各地の路傍や空き地で見られる。 多年生の草本で地下に太い根茎がある。雄しべを下から順に出してとんがり帽子を縁取り、やがて茶色のカプセル状に変化していく。 |
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