ハゼラン (すべりひゆ科)


線香花火のようなこの花がパッと開花するのは午後3時を回った頃、照りつける太陽も少し和らいでくる。

開花しても直径5ミリにも満たないが、5弁のピンクの花びらは色鮮やかだ。はぜるように咲くのでハゼラン(爆蘭)と名づけられた。

午後3時頃から咲いて間もなくしぼんでしまうので三時花(サンジカ)、あるいは三時草(サンジソウ)とも呼ばれる。

Three o'clock angel(午後3時のエンゼル)と洒落た呼び名もあるそうだ。

熱帯アメリカ原産で明治初期に栽培用として持ち込まれたものが野生化。繁殖力が旺盛で路傍やアスファルト道路の割れ目にも生育しているのを見かける。

外来種が比較的少ない上水の土手でも、ハゼランを最近見かけるようになったのは、在来種が後退しているからかもしれない。

すべりひゆ科の多年草で、英名のコーラル・フラワーは、実が真っ赤で珊瑚色であることによる。秋半ばまで次々に咲き続ける。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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