ハタケニラ (ゆり科)

この花は6月初め、小桜橋下流右岸のフェンス内に忽然と1株だけあり、直径1センチぐらいの花が7〜8個散房状に開花していた。

ニラに似ているが茎は太く長く、花茎の先に散房状ついている花数はニラより少なく、花被片は大きく見えた。

野草愛好家たちに検証してもらったところ、ハタケニラ(畑韮)ではないかという。

名前からするとニラの仲間のようだが、南米アルゼンチンあるいはアメリカ南部原産の別種で、現在は世界各地に広がり、日本にも帰化して各地の道端や空き地に広がりつつあるそうだ。

通常は5〜6月にかけて開花するそうで、6枚の花びらは白または薄いピンクがかっており、ハッとするほど美しい。雄しべが5〜6本、その葯の黄色が目立つ。

細長い葉や茎にははニンニクあるいはニラ臭があり、英語名はオニオンウィード。その匂いからは想像できない花の清らかさに見とれてしまった。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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