ハルジオン (きく科)



春から夏にかけて空き地や道端など、そこらじゅうで見られ、草刈がされてない空地を示す植物で、貧乏草と蔑まれることの多い野草だ。

しかし、ファインダーで覗いて見ると、頭花の中心部は黄色で、その周囲の舌状花は白または淡いピンク色をしており、さりげなく愛らしい。

茎丈は30センチ〜1メートル、根生葉と下部の茎葉はへら型で、地下に根をつけた根茎を這わせて、芽を出し翌年に備えている。

春に咲く紫苑のような花ということから春紫苑と書き、ハルジオン。牧野富太郎博士の命名による。

元々は大正時代に観賞用として移入され、東京周辺から広がって、全国で野生化したという。

よく似た帰化植物のヒメジョオン(姫紫苑)と混同されるが、根生葉に柔らかい毛があって、花期にも残っていることと、蕾のときはうなだれており、茎が中空であることなどが区別点である。

花 期
春 3〜5月 夏 6〜8月 秋 9〜11月 冬 12〜2月

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